インディーズ・ポップスユニットm7のプロデューサーMarkのblogです
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1993シドニー・Paul McCartneyライブレポート4
このシリーズの最後です。

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18.YESTERDAY
ウイングス時代はよくここでイントロにウソ歌をうたってお約束のはずしがあったのだが、それは後にとっておいたらしい(^^;)。しかし、この曲昔はギターだけでやっていたのだが、PCM音源のリアルな弦楽四重奏をバックにほぼアレンジはレコード通り。こうして、8曲に及ぶアコースティックコーナーは終わったのであった。
ここまで書いてようやく気づいたのだが、8曲中5曲がアンプラグドで演奏された曲だった。ちなみにこれは、「公式海賊版」と命名されて東芝EMI(当時)から発売されている。

ステージでは、中央にグランドピアノが用意された。そしてポールはギターを置き、ピアノの前に座った。

グランドピアノは円形の台に置かれ、その台はステージ側が高くなっており、斜になっている。ポールがその高いほうに置かれている椅子に座ると、観客席に対して真正面を向く格好となった。

19.MY LOVE
例のプオーというイントロが聞こえてきた。これは、私が生まれて初めて聴いたウイングスの曲で、これをきっかけに遡ってビートルズを聴く様になったという思い出の曲で、特別な感慨があるせいもあるが、ジーンとしてしまった。思えばあの頃は小学生だったんだなぁ。アレンジはほとんどオリジナルのままである。

「弾みたいかい?ロックンロールでいこうか。ビートルズがいいかい?やってみよう」
ちょっと聞き取りにくかったが、こんなようなことを言って次の曲へ。

20.LADY MADONNA
ワァーいう歓声に続いてすぐに手拍子が巻き起こった。アコースティックの後にMY LOVEというじらし戦法(?)も効いたか、会場は一気に爆発!例の薄紙を口に当てているのではないかといわれたコーラス部分は、薄紙は当てていなかったがちゃんとそれらしく聴こえた。この部分、ちょっとサックスのバランスが立ち過ぎている感じもしたが、この曲もオリジナルに忠実なアレンジである。

「別のグループの曲に戻ってみようか」

21.LIVE AND LET DIE
ピアノのリードで静かな立ち上がりを見せるが、「Say Live And Let Die」のところでステージ前方に仕掛けられた音玉が爆発!一気にアップテンポ部分に突入。レーザー光線が飛び交い、ストロボ照明が点滅する。まさにウイングスの「ロック・ショウ」ビデオそのまんまのステージングだ。東京で見ていたとはいえ、この偉大なるワンパターンには興奮させられる。観客のノリも最高潮に達する。ウイングス時代はメロトロンを使っていた中間のストリングス部分はどうやらPCMシンセになっているようだが(どうやらリンダはローランドのD50でやっているようだ)、違和感はない。というか、それどころではない(^^;)。

22.LET IT BE
短いMCを挟んでこの曲が始まった。なんだか歌詞の細かい部分がオリジナルと違う(^^;)。本当は憶えていないのかもしれない(^^;)。でも、観客は皆歌っているのだから、その辺は考えてほしい。歌のフェイクも一番多いようだ。この曲はプリンス・トラストやアメリカン・ミュージック・アワードなどで何回か歌っているので「間が埋まっている分」変わってきたのかも知れない。構成はシングル・バージョンと同じだが、イントロはなかった。
ステージ後方のスクリーンには、ステンドグラスとマリア様が写しだされ、ハモンドの音と相俟って厳粛な雰囲気を作り出している。

ここでヒューンヒューンとものすごい音が鳴る。ステージ下、上手に何やら電飾でサイケに光る物体が現われた。
「マジック・ピアノだ!」
ポールが指笛を鳴らすと、そのピアノがセンター方向に移動を開始した。観客は大喜び。アップライト・ピアノにサイケデリック・カラーの電飾をほどこしたものだ。センターに来るとポールはその前に座った。

23.MAGICAL MYSTERY TOUR
ポールのカウントの掛け声からこの曲が始まった。前回のツアーにはなかった曲だ。このたたみかけ攻撃に会場はノリノリ!イントロからエンディングまでオリジナルに忠実なアレンジだ。

「次の曲は新曲で、人々とその未来についての歌です」

24.C’MON PEOPLE
久しぶりの新譜。会場は盛り上がり切っていたので、ちょっと小休止という感じだ。だけど、いい曲だね。

25.LONG AND WINDING ROAD
この曲は意外。ビートルズ時代、解散の一因といわれたオーケストラ・アレンジをシンセで再現している。ポールのサービス精神がここまできているというのは、完全にふっきれたということなのだろうが、ポールファンとしては少しさびしい気もしないではない。しかし、ビートルズのフィル・スペクター・バージョンでは消されてしまった最後近くの「Don't Keep Me Waiting」というフィル・インにハーモニーまでつけて強調していたのは、何かポールの最後のこだわりを見た様な気がしてちょっと溜飲を下げた。

ポールは再びホフナー・バイオリン・ベースに持ち替え、観客と「オー・イェー」の掛け合い。そして・・・

26.PAPERBACKWRITER
おお、前回のツアーにはなかったビートルズナンバーだ。天井から大きな白い布が5枚振り落とされた。私は一番上手の布がひっかかってなかなか降りてこなかったのが気になってしまったが、会場は大盛り上がりである。そして、ビートルズ・ナンバーのたたみかけ攻撃が始まった。

27.FIXING A HOLE
サージェント・ペパーズの中から、実に渋い曲を選択してくれた。オリジナルそのものの音に、タイムスリップしたような感覚。もう完全に酔っている。

28.PENNY LANE
間髪入れずにこの曲が始まる。初めて青盤を買ってきて2曲目のこの曲を聴いたときの感動が甦る。間奏のピッコロトランペットの部分もキーボードで忠実に再現。エンディングのジァーン、チリチリチリの部分もレコード通りだ。

そしてポールはここでサンバーストのレスポールに持ち替えた。
「今夜のパーティーはどうだい!」
そう叫ぶと、例のざわざわした音に混じってバンドのチューニングの音がきこえてきた。もう全員がわかっている。あの曲だ。

29.SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND
これが本編最後の曲となる。構成は前回のツアーと同様、間にギター・ソロの掛け合いを挟みリプライズにつながる。ステージ後方のスクリーンには、万華鏡の様な幾何学模様が写しだされる。

観客の熱狂の中、ポールはステージソデへと消えてゆく。

−−−−−アンコール−−−−−
当然観客は誰一人として帰らない。それぞれの頭の中には、「まだあの曲とこの曲とアレがある」なんて考えが渦巻いていたことだろう。さて、ポールは何をやってくれるのだろうか。

そしてポールは、アコースティック・ギターを持って登場。始まったのはこ
の曲である。

30.BAND ON THE RUN
アンコールの1曲目にウイングスを持ってきた。リンダのミニ・ムーグの音は相変らずである。やはりこの曲にはポール自身も特別な思い入れがあるに違いない。ステージ後方のスクリーンには、今回のツアーのシンボルになっている鳥の群れの模様が写しだされ、アップテンポに変わる部分では光りの洪水のような照明が使用された。

「ロックがいいかい?」

31.I SAW HER STANDING THERE
ロビーが何故かスライド・バーを使ったソロをとったりするが、ここまできたらもうそんなことは関係ない。全員総立ち、ノリノリである。歓声は爆音の様に会場にこだまする。その中、再びグランドピアノが登場し、ポールがその前に座る。

ズンチャ、ズンチャ、ズンチャ・・・出た!ウソ歌(^^;)。
「ノーノー、ソーリー。この曲じゃない。」
この勿体のつけかたは・・・

32.HEY JUDE
そう、これでした。歌いだしの部分の大歓声は、すぐに観客全員による歌声へと変わった。東京ドームのときもそうだった。会場中に大合唱が響く。後半、さらに仕掛けが待っていた。ダダダ・・・の部分になると、突然演奏がやみ、会場の歌声だけになる。そして、ステージ前半に出てきた大クレーン・ゴンドラにメンバー全員が乗り込み、会場中を回るのである。色とりどりの紙テープがゴンドラへと投げ込まれ、まるで別れを惜しむ港の様な光景。

こうして、3時間近くに及ぶポールのコンサートは終了した。

残念ながら今回「アビーロード・メドレー」はメニューに組み込まれていなかったが、そのかわり新チョイスのビートルズ・ナンバーが聴ける。個人的にはウイングス時代の曲が減ってしまったのは寂しいところだが、ソロ時代の曲が組み込まれているので嬉しかった。

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以上、この1ヶ月後ぐらいに行われた日本公演と微妙に違うセットリストのシドニー公演のレポートでした。


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by Mark@m7|ReTweet by Kenpapa9 | 2016-11-09 03:33 | 音楽・カルチャー全般
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