Excite 経済ニュース : 定額で音楽聴き放題 ドコモ、夏発売の携帯でつまりサブスクリプション・サービスである「Napster to Go」(
以前の日記参照)をPCではなく携帯でやるっつーことなんだな。ソフトバンク+iTunesの提携(まだ両者は否定してるけど)に焦りまくっているドコモの姿が垣間見える。
というのも、そもそもNapsterってのはタワーレコードと共同出資して
ナップスタージャパンを設立、
今年4月からサービス開始、のはずじゃなかったっけ?5月も終わろうとしているのにいまだにComing Soonということは、つまり「うまくいっていない」のだ。ダウンロード型のサブスクリプションサービスは現在日本にはなく、月額制のネットラジオ止まりである。ネットラジオはストリーミングだが、ナップスターは「月定額会員制」のダウンロードサービスだ。JASRACの料金規定にはこの範疇がなく、単に都度課金のダウンロードかストリーミングか、という区別しかない。また、レコード協会などの権利者団体もサブスクリプションについては慎重なのである。つまり、100万曲なんてブチ上げてみても、いつまでたっても曲が集まらないに違いない。これら権利者団体の壁を突き破るのに、何かもっと大きな力が必要だ、と考えているのではないだろうか?
一方、ドコモはauの着うたに対抗するため、かなり前からサブスクリプション・サービスを検討して来たフシがある。auの真似して着うたフルをやっても二番煎じだ。何か「ドコモダケ」のオリジナリティ溢れるサービスをやらないと…大NTTのプライドにかけて、米Napsterとの提携も真剣に視野に入れて検討してきたに違いない。
ところがここにきてソフトバンクがiTunesと提携、というニュースが舞い込んで来た。言うまでもなくiTunes Music Storeは日本最大の音楽配信サービスで、二位のMoraとは天と地ほどの開きがある、ほぼ寡占状態である。これはヤバイ。auどころではない。もはや待った無し!
こうして両者の利害が完全に一致した。ナップスタージャパンは大NTT様の力を借りて権利者団体に圧力をかけていける、ドコモとしては海外ではiTMSの唯一のライバルと目されるNapster to Goのサービスを携帯上では独占的に提供出来る、というわけだ。
しかしそううまくいくのだろうか?
Steve Jobsではないが、サブスクリプション・サービスには音楽に対する愛が感じられない。このブログでも再三書いて来たが、「使い捨て音楽サービス」である。まさに携帯でコンテンツをあれこれいじくる若年層ってのはこの音楽を使い捨てるサービスにはピッタリなわけなのだが、いかに自分たちが広めて来た使い捨て音楽であったとしても、音楽業界にだって音楽に対する愛だとかプライドは残っているはず。「音楽を使い捨てますよ」と言っているサービスをほいほい簡単に認めるとは考えにくい。iTMSの場合は「乗らなきゃ遅れていると思われる」とか「アーティストや事務所からの突き上げもあって出さざるを得ない」といった業界全体の雰囲気があったが、ナップスターに対してはそうはならないんじゃないかな?
最近JASRACは番組配信(Podcastを含む)における音楽使用をし易いように規定を改訂する方向で調整しているようだが、これはプロモーションになる部分使用だからOKなわけで、元々パッケージ指向の強い(今だにレンタル屋嫌ってるし)音楽業界が音楽配信の中でも「最もパッケージ性から遠い」サブスクリプション・サービスを認めるはずがないと思うんだけどな〜。
というわけで、これ夏発売って言っているけど本当にできるの???という意味でドコモの焦りを感じてしまったわけです。機器メーカーまで巻き込んでいるわけだからサービス自体は始めざるを得ないとは思うんだけど、100万曲にはほど遠い状態で始まるんじゃないかな?