インディーズ・ポップスユニットm7のプロデューサーMarkのblogです
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音楽業界から東芝の名が消える日
Excite 経済ニュース : 東芝、EMI株を売却へ 音楽事業から撤退

東芝が東芝EMIの株式を英EMIグループにすべて売却することになった。これによって外資系100%になるという。資本構成を見ると、元々米Capitol-EMIが55%、東芝が45%ということで、Capitol-EMIの連結子会社だったわけだから、実質は何も変わらないのであろう。社長もこう言っている。
東芝による全株式売却を受け、東芝EMIの堂山昌司社長兼CEO(最高経営責任者)は14日、「すでにEMIグループが主導権を握っており、基本的に経営方針は変わらない」と述べ、経営体制を含め、大きな変化はないことを強調した。
-CNET Japan
しかしながら、いずれはCapitol-EMI JapanなのかEMI Japanになるであろうこの東芝という文字が抜けるという事実は、「変革」の端的な例として特別な感慨がある。もちろん「いずれ日本のレコード会社は消滅する」というのが僕の持論なので、来たか、という感じではあるのだが、ビートルズの時代から慣れ親しんだ名称が消えるのは寂しいという気持ちもある。



東芝EMIはヒッキーの大ブレイクなどで延命してきたが、その崩壊の序曲はかなり前から聴こえてきていた。まずは移籍組の存在である。90年代後半、ドリカム、チャゲアス、アルフィーが相前後して東芝EMIに移籍してきた。何故かビッグネームが東芝を目指す、と話題になった。その後もマッキー、今井美樹、大黒摩季、GLAYと続いた。こうして、所属アーティストの構造変化が起こった。これは業界一位のソニーとは全く逆の方向性である。
このブログでは何回もソニー批判をしているが、それは権利・法務・契約といった部分に限っての話であって、音楽制作能力はピカイチである。特に新人を発掘し、育てる能力はナンバーワンである。その替わり、良くも悪くも「ソニーの生み出したアーティスト」になる。アーティストがセールスを重ねて発言力を増してくると、惜しげもなく放り出す。但し原盤に対する権利は絶対に手放さない。こうしてソニーのアーティストと作品は、常にコントローラブルな状態が保たれるわけだ。
一方逆説的に、大物アーティストの移籍というのは、自分の作品をアーティスト自身でコントロールしたい、という欲求から生まれるものである。とするならば、東芝EMIは自身がコントロールできないアーティストをどんどん抱えていってしまったことになる。
つまり、大物になればなるほどレコーディングにはお抱えのスタッフを連れてくるし、アルバムのコンセプトも自分で決める。果てはA&Rにも口を出すだろうし、メチャクチャカネのかかる大規模なライブをやる。
さて、こっからは全くの推測だが、こうなると、レコード会社の社員構造も変えざるを得ない。つまり調整役のアシスタント・プロデューサーのような人が大量に必要となり、現場のディレクターが仕事を失う。こうして、制作能力の低下を招くわけだ。東芝EMIの生え抜きを見てみると、ヒッキー、椎名林檎以外に近年大当たりしたアーティストは見当たらない※注1
そんな構造変化が起きつつあった99年、ユニバーサルミュージックができるときに大きな事件があった。ビートルズのライナーノートで有名な、プログレッシブ・ロックという言葉を作ったとされる石坂敬一氏(現ユニバーサル社長兼CEO)がユニバーサルミュージックに移籍。彼を慕って優秀な社員が何人もユニバーサルに行ってしまったのである。上に書いた移籍組の何人かがその後ユニバーサルへ最移籍しているのもちょっと面白い現象だ。

このように東芝EMIは「音楽を生み出す・作り出す」部分が弱体化しているように思う。決してネット配信が引き金であったようには思えない。昨年社長が代わり、大規模なリストラをしてきたが、それは今日への布石であったのかもしれない。完全にEMIグループの一員となった同社が、これからどのように巻き返していくのか、楽しみである。

※注1 ヤイコや鬼束はどうなんだ、と。ただヤイコは元々青空レコードというブレーンを持ってのメジャーデビューだったので生え抜きと呼ぶのはどうかな、と。あ、一部報道ではヤイコがいまだに東芝EMI所属のように書かれていたがそれは間違いで、現在は青空レコード所属のインディーズです。鬼束もそうだが、GO!GO!7188やフジファブリックなど、もっと売れていいはずのアーティストを次のステージに引き上げられないことこそが問題。ソニーの新人アーティストを見てみなさい。次から次へと新しい人が出てきてヒットチャートに入ってくる。
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by Mark@m7|ReTweet by kenpapa9 | 2006-12-17 16:56 | 音楽・カルチャー全般
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